2月3日に下北沢で開催した「会社員Traveller」。
トーク主体のイベントの場なんてものを企画するのは初めての試み。
もちろん自分ひとりで出来ることなど微力で、後援してくださって企画の詰めや当日ファシリテーター・運営まで多大なる協力頂いた流動創生の面々、会場協力のBookshopTraveller、登壇してくれたお二方、素敵なビジュアル(ロゴ)を作ってくれたドク書房さん・・・
もうなんというか、感謝でしかないです。
当日は20人強の方が来てくれて、本当に本当に嬉しかった。
もともとこめた思いの通り、世代も性別もばらばらな人が来てくれて。
首都圏の会社員でも地方と関われるやり方はあると思いますよーってことに加え、
「“こうすべき”なんてなくて、人それぞれでいい」をとにかく伝えたい、と思っていました。
そのことも含め「そう!そうなの!」は、登壇してくれたyumuraさんが文章を書いてくれていました。
う、嬉しい…。
会社員Traveller https://note.mu/nayuta28/n/nb874c2112a72
自分の力で「やりきった」というにはおこがましく、あらゆる人の力を借りまくりましたが、
それでも「終わったあ・・」という脱力感が半端なく、翌日から数週間、振り返りからは遠ざかってしまっていたので、感想を書くのがこんなに遅くなってしまいました。
(あと、反省点はやっぱり多々あったので、思い出すとわりとくよくよしてしまっていた…苦笑)
準備期間含め、一秒一秒が学びの連続だった今回の催し物開催なので感想は多々あれど、
当日出た話、考えたことをいくつか書いてみようと思いました。
◆やっぱり年齢、に縛られる必要はあんまりないと思う。
繰り返し書いている「人はそれぞれ」ということ。
今回、一緒に壇上でお喋りしてくれる人をお誘いする時にこだわったのは「年齢や性別が違う人にしたい」でした。
結果として20代女性と50代男性、という二人に来て頂いたんですが。
「地域を行き来するようになったきっかけ」の話として挙げた二人のエピソードがよく似ていたのがとても印象に残りました。
二人ともそれは「数年前」のことだった、と言うので、当時の年齢はばらばら。
思わずその時も「一番伝えたかったのはこういうこと」と言ってしまったけれど。
年齢でひとくくりにするのって自分はあまり好きではないし、どんな年代の人であろうと、その人には“その人なり”のタイミングの喜怒哀楽や考えがある。
「もう〇歳だから」とか「まだ〇歳だから」とかに縛られ過ぎる必要はないと思います!と、とにかくそれは伝えたかったので、二人の話が聞けて本当に良かったです。
ちなみに二人とも(そしてファシリの方も)「このままじゃいけない!」というある種の“ひらめき”というか“衝動”に突き動されたんだとか。
そういう「誰かのターニングポイント」みたいな話を聞くのが、自分は本当に大好きなので、そんな話が出来ただけでも、今回の催し物を開催して良かったなあ・・なんてしみじみしてしまいました。
◆「本当に好きなもの」を語る時、人は輝く
登壇者のお一人、yumuraさんは、とにかく大の「きなこ好き」。
当日は、旅を始めた頃の彼女がきなこ好きをカミングアウトし、周囲のすすめでイベントを開催するに至り、きなこ情報を発信するようになるまで・・などの話も多いに語ってくれました。
このきなこ話がとにかく面白いのでついつい盛り上がってしまったのだけれど、はた、と「働きながら地域に通う」テーマとは若干違ってしまっていなかっただろうか…と、後になって少しだけふと考えたりもしていたのです。
でも、書いてくださった来場者アンケートの中には「きなこさんの話が面白かった」という声が多数。
う、、、嬉しい、、、。
「本当に好きなもの」に対して向き合う時、人は輝いていて、それは人を惹きつけるんだなあ、と思いました。
あらためて考えてみれば催し物の内容は「それぞれが目指し模索する生き方」でもあるわけだし、「きなこが好きな生き方」についての熱い思いは、決して方向性がずれているわけではなかったのかもな、とも思えます。
「きなこを好きだとは恥ずかしくて人に言っていなかった」という彼女が、どんどん解放されていく様子は、話を聞くだけでも「人生の臨場感」みたいなものがたっぷりで、誰かが「好きなものを好きと自覚する瞬間」みたいなものも、自分は好きなんだな、と気づかさせてくれました。
◆都市部の会社員に降りかかる嵐のような“should”
自分自身も「なるほどー」と思わされたのと同時に、参加者がものすごく頷いていたなあ、という点で印象的だったのがこの言葉。
「“Can”はできること、“should”がすべきこと、“want”がやりたいこと、
都市部の会社員ってshouldが嵐のように降りかかってきている。」
…現代人はやっぱり「忙しい」んだなあ。
「結果としてcanが蓄積されるけれど、そのかわりwantがおざなりにされるパターンが多いと思う。そういう都市部の会社員が蓄積されたcanをうまく活用して、これまでないがしろにしてきたwantを重視した活動をしていけるのが地域なんじゃないかな、と考えている」。
こういう催し物をした一つの背景には、いわゆる“クリエイター”とかのわかりやすい「スキル」じゃなくても会社員をコツコツやっていれば、そこには必ず何らかの「蓄積されたスキル」があるはず!という自分自身の思いもあったりするので、、、この話はとても興味深かったです。
そして、これを受けた質疑では「都市部のwantを押し付けることとはまた違う」とか、「地方の場合、shouldがまだ見えていない場合も多い」とかとか・・・「都市部と地方」にまつわる話がたくさん出てきて、そこはさすがどっぷり「地域側」に入り多くの地域を回っている百戦錬磨の流動創生の知見をたくさん教えてももらいました。
**************************************************************************************
勇気をもってやってみた催し物の感想は、なかなかうまい「まとめ」が見つからないくらい貴重な学びの経験だったけど、一番得たものは「協力してくれる人がいる」ことの喜びなのかもしれないなあ・・・。
楽しかった、です。
本当に皆さま、ありがとうございましたーーー!
0コメント