17(日)、チューリップの球根販売と植え方相談会します。

空き家改修を模索していたら、なぜか、福井から庭にチューリップを植えてくれる助っ人(師匠)が現れ、
色々な人が庭に関わってくれて庭に花が咲き乱れた話・・・は、以前、少しここに書いたのですが。
 
さて、2年目の冬(植え付け時期)が来ます。
こもりくブックセンター(仮)の庭は今年も花を植える予定です。
 
そして、この花育てる喜びを私
だけで独り占めしていては勿体ない・・・!ので、
この秋は一箱古本市だけではなく、
球根の販売会(兼 相談会)も開催します。
 
場所は、こもりくブックセンターの庭(近鉄長谷寺駅から徒歩5分)
日時は、11/17(日)11:00~16:00
 
土の場所を持て余している方、「家庭園芸」に興
味のある方、
空き家の活用に途方に暮れている方(←私だ・・!)。
チューリップを植えると、何かが変わります。(ほんとか?)
 
いえ、ほんとに。
 
庭で花を育ててみて、一番感じたこと。それは「生きることの速度」でした。
 
日々、普通にオフィスで働いていると、この速度が妙に早くなっている気が、します。
次から次へと溢れる情報、新しいこと、もの。
 
そうでなくて。
「冬に蒔き、春に愛で、初夏に翌年分を仕込む」。
 その1年通じた季節のサイクル=「生命のサイクル」を頭ではなく、体に、土から教えてもらった気がします。
 
日々の早い流れ・・・それが100%悪いことだとは思いません。それは”悪”ではない。善悪二元論ではない。
スピードある環境が苦痛なわけでもないし、いわゆる都市部に住む恩恵を私はたっぷり受けています。
合う合わないは人それぞれだし、皆が皆「スローライフ」的なものを目指す必要は無い。
時期によって違うサイクルを生きても良いと思う。
 
でも、「自然のサイクル」ってこうなんだな、と。
(知ってる人にとっては当たり前過ぎることで、”今さら”だと思うのですが・・)
 
師匠のなにげない言葉。
「去年植えてみて、この場所の土の感じがだいぶ分かりました。
 福井より日照が無い分、土の湿度が高いので地面が乾かない。
 その分、水やりの頻度も少なくて(無くて)すむ。
 その結果をもって今年はもう一つ試したい植え方がある」
 
サイクルが、短くても「年」なんだな、と。
自然ってそうなんだな、と。
「何年も同じ道をコツコツと追求する」って、
世の中的に最近は敬遠されてきている気もするけど。
本来、自然と付き合うには、人間が生きるには、そういう速度じゃないといけないんだろうなあ・・。
 
しみじみ。
 
「農業」とか、そういう活動(?)に携わらないと、なかなか体感できないものかと思っていたけど、
お手軽に「庭に花を育てる」だけでも、充分、そういう自分の「生きる速度」を見直すことが出来ることを知りました。
 
ご興味のある方がいたら、ぜひ、11/17(日)にいらしてみてください。
師匠も来てくださる予定なので、「チューリップってどうやって育てるの?」という
基本的なことから何からお話ししてもらえれば、と思っています。
 
かくいう私が楽しみです。
 
ところで。
わたしは、幼い頃から吉本ばななを愛読していて
中でも『TSUGUMI』『キッチン』あたりは繰り返し読んでいたのですが。
(たぶん幼すぎて、その意味もわからないまま読んでいた・・・)
 
『キッチン』の中にこんな言葉が出てきます。
 
”本当にひとり立ちしたい人は、なにかを育てるといいのよね。子供とかさ、鉢植えとかね。
 そうすると、自分の限界がわかるのよ。そこからがはじまりなのよ。”
 
ああ、そうか、と、このチューリップを愛でる経験をして、初めて言葉の意味がすとん、と腑に落ちた気がしました。
 
自分の力ではどうしようもできないこと、
焦っても強引に手を加えてもしょうがないこと・・・
時間をかけてゆっくり向き合うこと、
その対象とこつこつと共に時間を過ごすこと。
 
1シーズン庭を眺めてただけで何偉そうなこと言ってんだ、と我ながら思いますが・・・(苦笑)
たぶん、そういうことなんだろうな、と、初めて読んでから四半世紀近く経って気づけた気がします。
 
そんな壮大な気分にもさせてくれるチューリップ栽培・・!
 
さあ、、、2020年の春に共にその楽しみを味わってくださる方、
11/17(日)はこもりくブックセンターに遊びに来てくださいませ。
 

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