2017年時点、いまのわたしの夢は「関東と奈良の二拠点」です。
(ちなみに家は千葉、仕事で毎日東京に通っています。)
いま現在は年末年始や長期休暇等でだいたい年間二週間程度、奈良に帰っているのだけれど、
この割合を増やして二拠点の「生活」をすることが目標。
勤め人としての限界もあるので、さすがに「半々」とはいかないものの、理想は10~15%くらいかな、と思っています。
と、ふと疑問が、沸きました。
そもそも「二拠点」とは何ぞや・・・定義はあるのか・・・?
ググってみると、wikipediaには「二地域居住」のみ。
団塊の世代のリタイアで、都市住民に広がることが予想されている生活様式。 都会に暮らす人が、週末や一年のうちの一定期間を農山漁村で暮らすもの。
田舎で暮らす期間としては、年間「1~3か月連続」あるいは「毎月3日以上で通算一ヶ月以上」などがある。2005年に国土交通省の研究会が提唱し、同省では国土計画の中に取り上げていきたい考えを示している。観光客などが一時的に滞在する観光等の「交流人口」と「定住人口」の中間的な考え方と位置づけられる。
”二地域居住”と『ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典』最終更新 2016年5月4日 (水) 05:11
団塊世代のリタイア・・・なんか違うな・・・
ただ、観光等の「交流」と「定住」の中間、と言われると、自分が目指しているところに近いところな気がします。
わたし自身の場合は、単なる「帰省」でもなく「Uターン」でもない中間、と言い換えることができるのかも。
世の中の定義も曖昧だし、自分でもかっちりとはまだ決められなそうだけど、
シンプルに「自分の拠点と言える場所が二つある場所」とでも考えておくことにします。
そういえば、わたしが「二拠点」という選択肢を知ったのは2016年の初めの頃。
当時は「目標は二拠点かなあ・・・」と話すと、たいていの人に不思議そうな顔をされたものですが、
最近は「いいですね^^」という反応をもらえることも増えました。
(世の中の流れが変わったのか、話す人の属性が変化したのかはわかりませんが 笑)
二拠点を志すのは、正直、「だってやりたいんだもん」に近い直感的な感情ではありますが、
あらためて自分自身が二拠点を志す理由を整理してみました。
1.行き来することによって生まれる”価値観・思考の振れ幅”が刺激的で楽しいから。
進学に合わせた上京当初から定期的に地元に帰っていましたが、その時は「地元の友だちと遊びたい」一心で、もちろん深く考えていたわけではありません。
でも、それだけでない魅力が「帰省」にあることにいつしか気づきました。
わたしは「人それぞれだよね・・・」の「それぞれ」を知ることに好奇心が刺激される志向があり。
それゆえ、首都圏と地元の違い、というか、暮らし方・遊び方・知り合う人・・・片方だけよりもバリエーションが増えることは自分にとって刺激的です。
もう一つ、自分以外の人やものに対してもそうだし、自分自身に対しても同じようなことを感じます。
都会の高層ビルで働くサラリーマンである自分、田舎の個人商店の娘であるところの自分、まぎれもなく「どっちも自分」。
でも、どっちの立場でものを見るかで見える景色が違ったりするのです。
定期的に「行き来」をすることで、自分自身の中にある「振れ幅」を体感できることが、
自分にとって大切なことなんだと思います。
この好奇心がさらに強いと「旅人になりたい」志向になるのかな?と思うこともありますが、自分はなぜか今はそこまでの意識は無く、二か所で”振れ幅”を楽しむくらいがちょうどいいです。
2.”単拠点”になぜか違和感を感じてしまうから。
「震災以降」という言葉は何となく月並みで好きではないものの、やっぱり首都圏で震災を経験してから「拠点が一つ」ということには、どことなく違和感を感じるようになりました。
「じゃあ、関西へ」かというと、中学の頃には阪神大震災も経験しているので、それはまた違う。実際、次にどこが被災するのかなんて、誰にもわからない。
「何かあったときの逃げ場はあったほうがいい」もそうだけど、
「誰かに何かあった時の逃げ場になりたい」と考えるようになりました。
自分にとっても誰かにとっても、最終的にどこを選ぶかは人それぞれの価値観だけど、
「選択肢」は必要なんじゃないかな、と思っています。
3.関西も関東も好きだから。
小難しい理由は置いておいたとしても、やっぱりただただこれに尽きます。
関西(奈良)は地元であり、帰ると落ち着く場所。
芸人しか出てへんのちゃうの?なテレビ番組のノリ、図々しく適当なおばちゃんマインド・・・に代表される「関西ノリ」は大好きです。
でも、だからと言って関東(首都圏)が落ち着かないかというとそういうわけではまったくない。(実際、自分は「ザ・関西人」タイプの性格でもないので・・・)
あちこちから人が集まってきていて、色んな人に出会え、たくさんの刺激があり、便利な首都圏のことも大好きです。
「どっちかを選ぶなんてできません」。
シンプルに欲張りな正直な気持ちが何よりの理由かな、と思います。
これは単拠点であっても、二拠点であっても、多拠点であっても、志向に優劣はないので、
あくまでも「わたしの場合」ですが、
色々な選択肢があって、自由に選べるような世の中になるといいな、といつも思ってます。
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