今年、たまたま立て続けに呼んだ2冊。
『ボタニカ』(朝井まかて)と、『昆虫学者はやめられない』(小松貴)。
前者は実在した牧野富太郎を主人公にした小説、後者は作者自身のことを描いたエッセイ(って言うのかな)。
植物が好きで好きで好きでたまらない牧野さん、
昆虫が好きで好きで好きでたまらない小松さん。
二つを近い日付けで読んだことで「何かを心から好きになる」ことは、
それだけですでに「才能」なんだな、という考えをあらためて持った。
「なんで好きなんですか?」「どこが好きなんですか?」という疑問は当事者にとって愚門というか、本当のところで言うと「答えられない」質問なのではなかろうか・・・なんてことも頭をよぎりつつ。
誰しもが「好きなもの」を見つけるべし、という風潮が個人的には苦手だ。
だって、それは「才能」なんだもの。
見つかったらラッキーやね、くらいのものなんだと思う。
そして、このラッキーな二人の本は、とても面白くて。
”情熱”が紙の中からあふれ出てくるこういう本がとても好き。
どちらも一気に読んだ楽しい読書でした。
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