「絵心が無い」。
物心ついた時から「絵は苦手」だと思って生きてきましてですね・・・
描かなくてすむなら描かない。半ば、そう決めていたんですけども。
けど、定期的に通っている祖父母の住んでいた空き家の庭にチューリップを植えてくれた人がいたことをきっかけに
「せっかく咲く花を何か思い出に残したいなー」と気まぐれ心を起こし、
この日曜日、空き家の庭にひっそり座って絵を描いてきました。
午前中は、共に「空き家のブックセンター化」を企んでくれている友人と一緒に。
午後からは一人ひっそりと。
ちまちまとクレヨンでお絵かきしました。
結果。
・・・楽しかった。
すごく楽しかったです。
残念ながらこの日はまだ花は咲いていなかったけど。
その「緑の葉」をじいっと眺めていると、なんというか「無心」になれました。
今まで「緑」としてしか認識していなかったものが
濃い緑と黄緑、のグラデーションで描かれていたり、
葉の先のほうはむしろ「黄色」が入っているんだな、と色味を発見したり。
文字にすると、めちゃくちゃ陳腐なんだけど、
その「対象と向き合う時間」が、想像以上にものすごーく楽しかった。
昔読んだとある好きな漫画家さんのエッセイで
「何も考えず没頭する時間、を作らないとストレスで死ぬよ」と医者から警告された、というエピソードがあって、
そのことが頭の片隅にずっと残っている私。
「読書」も没頭できるけど、そのお医者さん曰く、「読書は頭を使うからダメ」なんだそうで。
ひょっとしたらこういう「絵を描く」は、その「没頭時間」になりえるのかもな~と思ったりしました。
編み物もいいよね、とか最近言われてますけどね。わかる気がする。
まあ、そんな小難しいこと考えなくても。
白い画用紙を自分でカラフルに描いていく、というのは、ものすごく久しぶりで。
思い返せば、「授業」「宿題」「研修」なんかの「人から言われて描く」以外は、ものごころついて以来、初めてかもしれない・・。
(小学校に上がる前くらいまでは女の子の絵とか描いてたかもしれないけど)
これが「皆で絵を描こう♪」みたいな場だったら、
また感想は違っていた気もするのですけど。
誰に見せるわけでもないから誰と比べるわけでもなくて、
「自分と絵と対象(花)」だけがいる空間、というのは、
なかなかに楽しい場でした。
雨は降らなかったものの、少し風が冷たい日で。
当初予定では「庭でのんびり」予定が、外に出ていると寒いので玄関の中に入ってひっそり描くことになったので、時間は短めだったのですが、
お天気よくてぽかぽかしてたら、もっとずっと描いていたかったかもしれない。
やってみるもんですねえ・・・
絵は相変わらずへたくそですが、やる前よりは確実に「絵心無いコンプレックス」が小さくなりました。
だって楽しかったんですもの。
苦手なことが急に得意になることは無いにしても、
色々気まぐれに試してみるのもありなんだなあ、と、あらためて思いました。
これからも色々気まぐれに試してみたいと思います。
(人様に迷惑をかけない範囲で・・・!)
そんな他愛のない、「こもりく春のチューリップ祭り」初日の感想、です。
【宣伝です】
「空き家に咲くチューリップを愛でよう」な、こもりく春のチューリップ祭り。
4月13日までの開催で、最終日は小さな一箱古本市も開催予定です。
期間中、チューリップの写真を撮ってfacebookにアップすると、気まぐれに「小さい人」が現れることもあります。
こんな風に。
気まぐれなんでいつ現れるかわかんないですけどね・・・
ここから徒歩で行ける長谷寺も桜のシーズンに突入して、春を感じることが出来る素敵な場所になっていました。
近鉄長谷寺駅徒歩5分です。良かったら街歩きがてら遊びに来てくださいませ。
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