空き家改修模索中。2019年春のできごと。チューリップまつり。

2019年春(3月~4月)は、「こもりく春のチューリップまつり」と題して、

勝手に(笑)おまつりしました。

そのことを忘れないようにあれこれ書いておこうと思います。


祖父母が住んでいた古い家。

「空き家になっている」ことが気になりだしたのが2016年の秋。

ひょんなきっかけの積み重ねから「ブックセンター」構想が生まれたのが2018年3月。


2018年は秋に庭で「一箱古本市」を開催してみたり。

試行錯誤を一つずつ積み重ねているところなのですが、

庭には、冬の間に「チューリップが植わる」という、予想外の出来事が


もともとのご縁は、2017年秋に訪れた福井県南越前町。

空き家活用を模索している中で知った南越前町の「流動創生」事業が行っている

地域巡業企画(RoundTrip)。

そこで知り合いになった南越前町にお住まいの方。


趣味で(いや、趣味というにはレベルが高すぎるのですが、、、)、

南越前町のご自宅?にもチューリップ畑をつくられている方。

空き家のことを気にかけてくださって、庭にチューリップを植えることを申し出てくださったのです。


最初、話を伺った時は、「私、千葉に住んでいるので、世話とかできないのですが大丈夫ですか?」と真っ先にその点が心配だったのですけど。

けれど、「そこは大丈夫」と心強いお言葉を頂き、それでは喜んで・・と。

(土をしっかりつくってちゃんと球根を植えれば、日々の水やりなどは不要なのだとか)

と、いうことで、現地にいる相棒(?)であるブックセンターセンタ長と共に

冬に球根が植わりました。


最初は正直、「楽しみだな~♪」と、能天気に考えていました(笑)。

咲いている期間のうち、1日くらいは初瀬に訪れる予定でもありました。


けれど、開花の時期などを教えてもらったりしているうちに、ふと、思い立ったのです。

「これは・・・ひょっとして、何もしなければチューリップはほとんど人目に触れることなく咲くだけなのか・・・?」


「ただの空き家」の敷地内にある庭なので。

花が咲いてたって、通行人の人が勝手に家に入るわけない・・・

考えてみれば当たり前、か。


「もったいない・・・んちゃうか・・・?」


せっかく植えてもらったチューリップ。

開花時期にまた一箱古本市を開催しよう、ということは考えていましたが、それは一日だけ。

花が咲くのはもっと長期間に渡る。

私が現地にいられない日でも、花の姿を見て欲しい、だんだんとその思いが強くなり・・・


その期間を「チューリップまつり」とすることに決めました。

いつものようにチラシなんかをちまちま自分で作ろうと思っていたのですが、、、

なんだか、それだけでは物足りない気がしたのです。


あの古い家、放置していたら朽ちていくだけの家。

この先どうなるかわからないけど、少なくとも今年は「花の息吹」があるわけで・・・

その、いま時点の姿をしっかり残しておきたい。


そういう風に考えて、思い切って、友人のプロのデザイナーさんにチラシをお願いするに至りました。

奈良好きの彼女なら、きっと私の思いをくみとってくれるはずだと思ったので。


結果として、素晴らしいデザインのチラシができあがり。


なんかもう感動でした。


このチラシを自慢したくて(笑)、色んな人の目に触れてもらいたくて、

SNSやHPを夜な夜な更新したのも良い思い出です(笑)。


紙に印刷したチラシは、いくつかのお店に置いて頂いたり(ありがたい・・)、

センタ長と二人で初瀬の街を歩きながら1軒ずつポスティングしたりもしました。

(本当はピンポン♪と、呼び鈴鳴らしてご挨拶した方が良いのかなあ、と毎度悩むのですが、

 それはそれで怪しいんだよなあ・・と、全戸そこまでは今は出来ていません)


初日の3月31日には「こもりく春のお絵かき大会」と題して一人絵を描いたり。


お祭り期間中、本当に「ありがたいなあ・・・」と思うことばかりで。

なんていうか、それしか言うことない(苦笑)。


自分が千葉にいる間には、気にかけてくださっているご近所の方々が

庭の写真を撮ってSNSにあげてくださっているのが本当にありがたくて、ありがたくて。


4月13日に開催した「こもりく春の一箱古本市」では

「ご近所さんの手づくり雑貨」を出してもらうことが出来たり。

何が嬉しいって通りかかった旅人が「可愛い~♪」と気にいってくれたことが本当に嬉しい・・・


ポストに入ってたチラシを見た、とチラシを手にご近所の方が来てくれたことも嬉しい。

ご近所のパン屋さんが雑誌を寄付してくれたこともめっちゃくちゃ嬉しい。


チューリップを植えてくれた師匠は、わざわざ福井県から来てくれました。

そのご縁で県内外から知人も来てくれました。


お祭り期間にはまだ出せていないのですが、京都の南山城村から本棚や本を寄付してくださった方もいました。(このことはまた詳しく書かねば・・・!)


通りかかって足を止めてくれたお客さんと「長谷寺っていいところですね」と話が出来たりするのも、本当にありがたいやら、楽しいやら、嬉しいやら。


以前、ここが実家の親戚のおばが「初瀬なんて何もないとこやんかー」と言ってた、ということをブログに書きましたが、

いやいや、やっぱりあるやん!めちゃ観光地やんここ!!と、実感する時間が過ごせるというのは本当に幸せな時間を過ごさせてもらっているな、と思います。


チラシをつくってくれた友人も初瀬のまちを訪れてくれて、

「いいところだね」と言ってくれたり。



現地の写真に可愛いイラストを描いてくれて・・・可愛い。可愛すぎる。

嬉しさの連続。


4月は少し肌寒かったので、当初のチューリップまつり期間では満開まではいきませんでした。

それも「自然」ですよね・・・しみじみ。

自然ってコントロールできないんだなあ・・・と、当たり前のことを実感しています。

月並みだけど。


なので、「こもりくチューリップまつり エクストラ」と題して、会期延長(笑)。

花の様子をSNSに上げてくださるのが本当に嬉しかったです。



チューリップが咲き誇るって・・・こんなに美しいんだ・・・と。

想像していたよりずっとずっと感動的でした。


更に感動する写真がこれ。

ご近所さんが送ってくれました。

(というか、皆さんをこの庭に案内してくれたこのご近所さんにただただ日々感謝なのですが・・)


「近くに住んでてもこっちのほうは来ないね」と言いながらチューリップを見てくれた、とのことで・・・

非科学的、と言われようとなんと言おうと、

私はこの春は、家や庭が喜んでくれたんじゃないか、と思っています。


「ただの空き家」なのに、色んな人が関わってくれる。

こんなありがたいことがあっていいのか・・・!


古本市やってると声をかけてくれる方もいて、、、

なんだろう、私は何をやっているのだろう・・・(いい意味で)


「イベント」というにはまあこじんまりとしたものですが、、、

多くの方にご協力いただいて、ありがたいし、

自分は本当に楽しかったです。これまた貴重な経験いっぱいしました。


何が言いたいかよくわからないブログになってしまったけれど、

こもりく春のチューリップまつりの開催報告、というか、

模索中の「空き家活用」の2019年春の、いまの、1ページです。


次は、このチューリップの球根を「掘り起こし」を6月2日(日)に行う予定です。

この空き家に関わることが無ければ、球根を掘り起こす、なんて知らなかったし、

そんな風に「花を植える」経験もできなかっただろうし、

日々、新鮮な出来事の連続。


ご興味ある方は、6月2日(日)に初瀬まで来てください(笑)。色々お話したいです。

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