祖父母が住んでいた初瀬という街の空き家のことを模索し始めて、約2年が経ちました。
依然として家は、まだ「壊れかけのただの古い空き家」状態のまま。
簡単にはいかないものです・・・
ただ、2年間の間、色々と模索をし続けた途中経過として
この場所を「こもりくブックセンター」と名付けて
「本を置く」ことにしようかな、と、今は思っています。
到達点、は、おろか、「始まり」とも言えないくらいの状態ではあるけれど、
「この家に本を置きたい」と思うに至りました。
第一歩として、思い切って小さな古本市を開いてみることも決めました。
たったそれだけの途中経過ですが、・・・
これからもぼちぼち頑張りたいな、と今は思っています。
せっかくなので、この2年間、何を思い、どんなことを考えたか・・・
途中経過の備忘のためにも覚えている範囲で簡単に記しておこうと思います。
(基本的に文章が長くなるタイプなので・・今回も長いです。。。
これでも抜粋、、、、その時々の心情はもっと長い・・。
備忘なのでご容赦ください・・・)
◆自力での「空き家改修」は出来るのか
→想像以上にお金もパワーもかかることがわかった。
放っておくとみるみる朽ちてしまう家がしのびない、という気持ちはあれど、
ここで「ビジネス」、というかお金儲けをやりたい、という思いは無かったので、
物件の改修に多額のお金をかける、という選択肢は当初からありませんでした。
(サラリーマンの自分が副業としてやれるほど”商売”が甘いものでないとも思っていました)
右も左もわからん!状態で、
「最低限の補修・改修」を自分でするにはどうすればいいのか・・
手当たり次第、ネットで「古民家 改修」等を検索。
関連しそうな本も漁って読みました。
これとか
これとか
読んでて面白かったです。
「へ~・・・世の中には色々な人がいるんだなあ・・」と
ネットや本を通じて自分とは違う生き方をしている人に触れることは
とても楽しかったです。
(こういうきっかけがあったからこそたどり着いた情報だと思うので)
ただ、うーん・・・
サイトでの体験談にしろ、本にしろ、
「自力でひとつひとつ調べながら試行錯誤」すれば、何とかできる人もいるんだな、とは思えましたが、それは「毎日のこと」。
”日々”、トライ&エラーを繰り返してコツコツ取り組んでいる方々と、
遠方から数か月に一度帰ってくるだけの自分、は置かれている環境がいくらなんでも違う。
物理的(時間的)に、自分には無理ですね、この「自力改修」のやり方では・・・と
薄々感じるようになっていました。
一応・・・と思って、家族経由で見てもらった大工さんからは
「壁も床も総とっかえしないとだめだね、1000万はかかるね」と言われ、呆然。
い、、、いっせんまん・・・・
今思えば、こちらの依頼の仕方も曖昧で、「最低限の改修」とはいえ、
「ここに”ちゃんと住む”ためにはどこを直せばよいか」という観点で
見積もりしてくれたのかもしれませんが。
そんなこんなで、いわゆる「空き家を自分で改修して活用しよう!」という展望からはこの時点でだいぶ気持ちが遠ざかっていました。
◆諦めきれず、並行してDIYイベントに足繫く通う
→やっぱり「自分で改修」のハードルは高かった。
それでも「模索」を続けたい、少しでも何か出来ることのヒントは無いか、と、諦めきれず。
ネットで見つけた「古民家再生・改修」や「DIY」関連の場に
週末を利用して出来るだけ参加するようにしていました。
夜行バス往復の週末弾丸で、奈良経由で京都の南山城に行って
古民家の掃除や、庭の整備をしたり。
伝統的な家屋での土壁塗りや珍しい竹小舞編み、も体験しました。
関東でも、床張り、壁張り、家具づくり・・・
連休を利用して地域を回るツアーに参加して、
天井剥がし・草刈り・蕎麦刈り・・・
1年以上模索し、久しぶりに会った会社の別部署の人には
「SNS見てたら、転職したのかと思ってた」と言われるほどだったし、
「DIY好きなんですか?」とよく聞かれ
「あ、いや、そういうわけでは・・」という会話を何度もしました。
そうやって模索し続けましたが「やっぱり私には自分でDIYは無理だなあ」という気持ちも強くなっていきました。
参加したイベントの作業自体はとっても楽しくて、「黙々と」塗ったり張ったり刈ったり、、、は
本当に好きな時間でした。
けど、自分は、その前段階の「ここをこうしよう」と改修箇所を考えていく作業が
たぶん、本当に向いてない。
通い続けても勘所が掴める状態にまったくならなかったので、
「お手伝い」は好きだけど「自分で改修する」とは、別のスキルが必要だと思ったのです。
あくまでも自分が感じたことなので、やれる人もいるだろうし、
慣れでなんとかなる、のかもしれないけれど・・・・
慣れるまで一体何年かかるんだろう、これ・・・
「・・・無理だな」。悟りました。
けど、この「DIYイベント行きまくり」な時期を経たことで、本当に良かったことがあります。
この時期にあちこち行った場所で出会った方々がとにかく素敵な方々が多くて。
日ごろ、サラリーマンしているだけでは出会えない業種・職種の人と、たくさん知り合いました。
ネットや書籍だけでなく「本当に色々な人がいるんだなあ・・・!!」と日々実感。
「空き家改修のためのスキル習得」という目的は果たせなかったけど、
そんなのどうでも良いくらい、この期間を通じて得た果実が大きかったです。
様々な土地で様々な仕事や生活をしている人たちと出会うことが出来て、
「生き方って人それぞれだな~」と心から思えて、幸せな日々でした。
それだけでも、自らこの空き家と向き合って良かった、と本当に思います。
◆改修して何やるの?問題
→ゲストハウスもカフェも自分には無理。
DIY模索時期、と並行して、その場所で「何をやるのか」もあれこれ考えました。
これまた、何かヒントがあるかも、と、webも本も漁りました。
この「週末店主」は「サラリーマンのかたわら」何かをやる、というパターンがたくさん載っていて、とても参考になりました。だいぶ影響を受けた本です。
よく人から言われたのが「ゲストハウスにしたら楽しそう♪」「カフェとかいいね♪」。
「古民家改修」事例として、そういうものがキラキラとメディアで取り上げられることが多かったからだと思います。
でも当初から「うーん・・無いと思う・・」、となんとなく思っていました。
前提として、わたしは、いま、関東で働いています。
やっている仕事は好きだし、今は辞めるつもりは無い・・・
「”地元に戻る為に”空き家改修を模索している」わけではないのです。
放っておいたらただただ朽ちていってしまう、
それを少しでも防ぎたい・・・というのが目的。
そんな自分が月に1回帰ったとして、その時だけでゲストハウスやカフェの採算が取れるのか、業態として成立するのか。
答えは言わずもがな・・・だと、自分は思いました。
そして、初瀬の街には、ちょうど同じ年にゲストハウス兼カフェが出来ていました。
我が家から歩いて1分です。
県内出身・県外出身の移住者ご夫婦が営むこのゲストハウス、
私自身、それまで「ゲストハウス」というものに泊まったことが無かったのですが、
今回の模索をきっかけに「こんな近い場所に!」とご縁を感じて、
せっかくなので泊まってみたところ、物凄く素敵な場所。
店主ご夫婦のおもてなしとこだわりが詰まった「旅する人」に優しい素敵なお宿。
そこも古い食堂を自分たちでDIY中心で改装して作られたのですが、
逆に「私にはこんな素敵な場所つくれるとは思えない」と、はっきり思いました。
「こんな近い場所に商売敵作ってどないすんねん・・・」とも(笑)。
その関わり方よりも、自分はこのゲストハウスに「ゲスト」としてこれからも何度も泊まりたい。
そもそも、空き家にはお風呂が無いのです。
正確には、あるにはあるんだけど50年以上使われていない五右衛門風呂。
薪で焚くタイプです。
(子どもの頃は近所に銭湯があって、そこを使っていました。)
たしかに、タイル貼りのレトロな可愛さ・雰囲気は持っているので、
「綺麗にしたら使いたい人いるんじゃない?」と言って頂くこともありましたが、
それまでに色々調べて知識ゆえ、直感的に思っていました。
「絶対、それはめちゃ手間か金がかかる。無理でしょ・・」
ということで「宿泊施設」的なものは早々に候補から外れました。
カフェ、についても珈琲の淹れ方講座に行ってみたり、
実際にカフェをされている方と知り合ったりしましたが・・・
自分自身がその心地よい場所に「お客さんとして」通いたい気持ちはあれど、
「提供する側」になりたいのか? こだわりがあるのか?と思うと
どうしても「やりたい」という熱量は持てませんでした。
美味しいカフェご飯、スイーツ、珈琲・・・
食べるのも飲むのも大好きだし、やろうとしている人は応援したいけど、
それは”自分自身がやりたい”ものなのか・・?というと、私自身は疑問。
(料理・・得意ではありませんしね・・・)
その他にも「レンタルスペース」や「コワーキングスペース」「ワンデーキッチン」、、、
色々と考えてみたけれど・・・やっぱり「これ」という気持ちは湧き上がって来ない。
ある種、華々しい「場の開業」は自分には無理かもな~、と
少し寂しく思いつつ、でも、徐々に諦めがついていきました。
けれど、DIYイベントに通った時同様、この時模索したおかげで、
やっぱり色々な素敵な場所、個性的な場所・人にたくさん出会えました。
それが本当に良かったと思っています。
なので、結果的に「違う」と思ったけれど、
回り道をしたこと、自分の目で確かめたこと、
1ミリたりとも後悔していないです。
◆「自分だけがたまに使えばいいか」と、「いったん保留」にしてみた。
そんな「どれもこれも難しいなあ・・」と、八方塞がり状況ではありましたが、
それでも、奈良に1、2か月に1回ペースで通うことを「辞めよう」と
思うには至っていませんでした。
「せっかく来たから」とゲストハウスに立ち寄ったり、長谷寺にお参りしたり。
初瀬以外にも奈良県内の色々なところに出かけたり。
初瀬のことを人に説明する機会も増えたし、
それがきっかけで「長谷寺に初めて来た」県内の友人もいたし、
関東の友人を長谷寺に案内したこともありました。
なんと、興味を持って「大掃除」しに来てくれた方々もいました。
「この”家”に向き合えば何か分かるかも」と漠然と思って、
空き家に立ち寄り、何をするでもなく玄関に座って数十分、
ただただぼーっとして帰った、こともあります。
そんなことを続けていくうちに、
初瀬や桜井や奈良への愛着はますます深くなりました。
同時に「別に無理して”何か”をしなくてもいいのかもな」と思うようになっていました。
「放っておくと朽ちてしまう」のが嫌なら放っておかなければいい。
ただ、自分が時々ここへ来くればいいのかも、
それで、お茶でも飲みながらのんびり本でも読めばいいのかも・・
ひょっとしたらそれだけでも、家は「誰かがいる」ことを察してくれるかも。
そっか。「私の書斎」を奈良に作ればいいんだ・・・
ふと、そう思い立つと、なんだかそれがしっくり来ました。
「まあ、じゃあ、そのための最低限のことはしよう。
トイレは行きたくなるかもしれないし・・・水道ぐらいは復活させておかないとまずいかな」
と、すこし考え方の舵を切る時期が来ました。
そして先々、何か別のことを「やりたい」と思えば、また始めればいい。
約1年半の模索期間を経て、そんな「保留」という結論に達したのは、
2018年が始まる頃だったように思います。
◆”本”というキーワード
少し話はずれますが・・・
あれこれ「場所の活用方法」を模索して、
素敵なカフェを始めとした”場”にあちこち出かけていた頃、
そういう”おしゃれ”な場にはよく小さな本棚が備わっていました。
そのたびに「あ~これ、面白そうだなあ~。いいなあ、あれもこれも読みたいなあ。うー、でも時間が・・」と後ろ髪引かれながらその場を後にすることが多かったです。
2017年の夏、知人から「大阪に日替わり店主の面白いカフェがあるよ」と教えてもらって大阪のカフェに訪れたときのこと。
扉を開けてその壁いっぱいの本棚を見たときに
わたしは「わあああ」と思わず声をあげていました。
その時、「あ、私はこういう”本に囲まれた空間”が大好きなんだな」と
初めてしっかりと言語化できるくらい「自覚」したのです。
ちょうどその頃、東京の初台にある「fuzkue」というカフェにも出会いました。
「本を読む」ためにデザインされたそのお店。
「なんて幸せな時間なんだろう。私はこのお店がたぶん世界で一番好きかも・・」と思いました。
もともと本は嫌いではない、というか、たぶん好きなほうだと思います。
職場の近くにも家の近くにも図書館があったこともあり、ちょくちょく通って、色々な本を読んでいました。
空き家活用を模索し始めて1年が経って、週末ごとにあちこち出歩く日々を続けていたら、読書の時間が減って、
読みたい本も読みっぱなしの本もたまって来ていた。
そろそろ模索はちょっと小休止しても良いかも、となんとなく考えていたこともあり、
2017年の年末に「2018年は”本に向き合う”年にしよう」。
自分の中でそう決めたことを覚えています。
「私の“書斎”にしよう」と考えたのも、そういう心の動きがあったからだと思います。
◆あれよあれよと「こもりくブックセンター」(仮称)へ
「今年は”本”」と思いつつ、「空き家はのんびり自分が使える状態を目指そう」と考えていた2018年初め。
それから今に至る半年で、どうして「こもりくブックセンター」にしよう、と思ったのか・・・
それは「たまたま」の連続でした。
「気が付いたらこうなっていた」に近いかもしれません
2月に奈良に行った際、地元のターミナル駅のホームの書店が3月で閉店することを貼り紙で知りました。
その書店は住んでいた当時はあまり行っていなかったのだけれど、それでもとても寂しくて、「本屋さんがなくなる」ことが急に身近になった気がしたことと、同じ書店の別店舗はしょっちゅうお世話になっていたので「せめてそっちは残るといいなあ」と願ったことを覚えています。
それから2週間後、SNS上で地元の友人が「家に本を置く場所が無くなってきた。捨てるしかないのか・・捨てたくないけど・・」という趣旨の投稿をしたのを見かけました。
「そのうち空き家に置く本を集め出そう」と思っていた矢先。その空き家のことも知っている友人だったので「良かったら、あの家に本、置いといてもいいよ」と連絡したところ、「それはありがたい」の返事が♪
そのタイミングの良さに「幸先いいなあ・・」と嬉しくなりました。
やり取りをしている過程で、その友人から「いつかブックカフェをしてみたい夢もある」と聞きました。
何度も会って色々なことを話している友人だったのに、意外にも私は彼女がそんなに蔵書を溢れさせてしまうほどの本好きなことも、そんな夢を持っていることも知らなかった。
それを聞いたとき「それ、ええな~」と純粋に思ったし、本格的な場はともかくあの家が練習になるような「ブックカフェもどき」になれたらいいかもな、と半分妄想で思いました。
「カフェ」だけでは動かなかった私の心が「ブックカフェ」という単語では少し躍った気がして、「本に関わる」ことへの興味の扉がまたぱかっと大きく開いたのです。
同時にこの頃、私が「あっちの店舗は残ればいいな」と思っていた駅ナカの書店も3月に閉店することをネットで知りました。
高校時代の乗り換え駅にあり、しょっちゅう通っていた書店であり、上京してからも帰省の折に「奈良本コーナー」が目当てでよく行っていた書店が、なくなる。
この時はさすがにショックを受けました。
同時に「焦り」の感情も生まれました。
本屋が奈良からなくなってしまったらどうしよう・・・、と。
いてもたってもいられなくなり「急がないといけないかもしれない」と友人に連絡した記憶があります。
でも、何をしたらいいか、何ができるのか、この時は何もわからなかった。
(今もわかっているかと言われれば、自信はありませんが・・)
その1週間後(確か3月の初旬でした)、たまたまネットで自分が今住んでいる県で「シェア本屋」の店主が募集されていることを知りました。
「シェア本屋」・・・?
店主1人が1つの棚を持ち、店舗を「シェア」する試みのようでした。
チラっと見かけただけなのに、そのことがすごく気になりました。
「ネットで見かけた見知らぬ人」に連絡する・・・ハードル高いなあ・・
うーん・・・でも気になる。
とはいえ・・・しばらく仕事が忙しくなっていく時期だし、本屋さんのことなんて何も知らないし・・・やりたいって言っていいのかな・・・迷惑かけるんじゃないだろうか・・・
どうしようかと迷っていたら、数日後、そこがクラウドファンディングを始めたことを知りました。「半年シェア店主権利」がありました。
やっぱり気になる・・・クラウドファンディングで募集しているくらいだから門前払いはきっとされないだろう。
思い切って連絡してみると、場所の見学を快諾頂き、スケジュールも偶然合い、その週末、電車で1時間弱かけて松戸市八柱まで向かうことに。
その本屋さんが入居予定の「せんぱく工舎」というシェアアトリエは、古い船舶会社のお社員寮をリノベーションした建物、ということもあり、以前、DIYイベントに参加した際に、何度も名前を聞いたことのある場所でした。
「一度行ってみたい」と思っていた場所、というご縁も、背中を押された理由です。
冬から春に移る、とても良い天気の気持ちの良い日でした。
出迎えてくれた店主さんは、なんと関西人(大阪出身)。親近感。
奈良出身なんです、と言いながら「空き家の改修を模索してて・・でも奈良に帰る気はないんですけど・・」とよくわからないことを呟く私に変な顔をすることもなく、
「あ、奈良! 友だちに奈良出身の子、たくさんいます~!」と朗らかに話してくれました。
親近感マックス。
結局、「ええい!これも何かのご縁じゃ!」と、その場で即決し、シェア本屋店主として申込む運びとなりました。
その頃(多分、その日だったか前日だったか・・)これまた、たまたまネットで「本屋入門Switch」というタイトルの、本屋さんが開催している1日の「本屋さんになりたい人のため」の講座を見つけました。
2万円近くする講座は自分にとって安いものではなく、少し迷いましたが、
「本の業界」のことを何も知らないど素人の私が「シェア店主」をさせて頂くのだから、せめて少しは勉強したほうが良いに違いない、と思い、勇気を出して申し込みました。
その1日の講座はものすごく濃密で、今思えば本当に「受講しておいてよかった・・」と思います。
同じ受講者の中で「いつか地元に帰って本屋さんや本のある場所をやってみたい」と話す方々が何人かいたのも「あ、同じだ! てゆうかそんな人自分以外にもいるんだ!」と仲間が出来た気持ちになり、心強く思ったものです。
このとき、講師の方から全国の書店の紹介で「ブックセンター」という名前を聞きました。
「〇〇書房」「〇〇書店」でもなければ「図書館・ライブラリー」でもない。
ただ「ブックセンター」。
シンプルなその呼称が、なぜか、頭の片隅に残っていました。
他にも3月は「夢の本屋イベント」というイベントのボランティアスタッフの募集も見つけ、これも何かの学びになるかも・・!と申し込み、1日ボランティアも体験しました。
お客さんがたくさん来る大盛況のイベントで「本というのはこんなにも愛されている・・!」ともいうことを体感できたように思います。
4月に入ってからは「奈良でのブックイベント」見たさにまたもや弾丸で帰ってみたり、
シェア本屋の準備をお手伝いしたり。
宣伝の一環として「一箱古本市」なるものに初めて行ったのもこの頃です。
ゴールデンウィークには帰省して、友人と京都の古本市へ。
本をたくさん買い込んでテンションの上がった二人で、
本を売りたいのか、貸したいのか、どういう場所になったら楽しいか・・とりとめのない話をたくさんしました。
その時に、場所の名前を「こもりくブックセンター」にしてはどうか、と話し、場所の名前が決まりました。
(「こもりく」をどちらが提案したのか・・実は今となっては私は覚えていません・・)
秋にはイベントが出来ればいいね・・・
そんなことも話しました。
◆更なる模索は続く・・・
「こもりくブックセンター」と名づけて約4か月。
5月後半から7月は私自身が去年申し込んでいた別のスクールに毎週末通っていたせいもあり、なかなか時間が取れなかったりもしたのですが・・
それでも空いている時間で、“本”に関する活動をしています。
せんぱくBookbaseのお店番、イベントを開催する為のチラシづくりや告知、、、
初めてのことばかりで、とにかく毎日毎日が新しい学びの連続。
「2018年は“本”に向き合う年にしよう」とは考えていたものの、
こんな風に向き合うことになるとは夢にも思っていなかった・・・。
いまは毎日、何かしら「本」のことを考えています。
人生、わからないものです。
「やりたい」とは言っていたものの、春先には実は「本当に自分にできるのかなあ・・」と内心びくびくしていた「初瀬での本イベント」。
友人や周囲の協力のおかげで、どうやら本当に開催にこぎつけられそうです。
できるイメージが見えてきました。
せんぱくBookbaseの店長の背中を間近で見て「やってみる」ことの重要性をこの半年でずいぶん学んだおかげでもあります。
「こもりくブックセンター」は、具体的なことはまだまだ模索中です。
決まっているのは「本を置く」ことだけ。
そもそも「ぼろい空き家」状態を脱却していないので、本を置くにも何かしら家には手を入れなければいけないけれど、それはどうやるのか・・・
具体的に考えなければいけないことは山積みです。
資金も無いので「本棚」一つとっても調達方法を考えなければいけないなあ・・とか。
でも、以前と違い、今は焦ってはいません。
私と友人が「ここでのんびり本が読めればいい」のが出発点。
もちろん、その思いに賛同してくれる人がちらほら訪れて本と出会ってもらえればこんなに幸せなことは無いけれど、それ自体が目的では、少なくとも今はない。
また何年かして「やってみたけど、違う結論になった」になることだって十分ありえるけれど、
きっと、その「やってみる」時期でまたたくさんの良いことが起こるだろうと思います。その確信は、この2年間を経たからこそ言えること。
どうなるかはわからないけれど・・・
引き続き、模索しながら色々とやっていければいいなあ、と思っています。
「こもりくブックセンター」での初イベントは2018年10月8日(月・祝)。
庭で「小さな初瀬の古本市」を開催します。
良かったら遊びに来てください。
(それにしてもこの長文、ここまで読んだ人いるのかな・・・絶対いないだろうな・・・)
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